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【お試し】Azure Availability Zoneをいじる

ども。ちょっとLinuxネタから外れますが、Microsoft Igniteでも話題と

なった可用性ゾーン、Availability Zone(Public Preview)なるものを少し

見てみました。

 

はじめて触ろうとされる方の参考までにー。 

 

以下参考となるサイトの一覧ですので、まずはどういうものか理解

しておきましょう。

 

可用性ゾーンの概要 | Microsoft Docs

 

まだプレビューですので、利用できるゾーンやVMサイズに制限が

あり、利用しているサブスクリプションに対して利用申請しないと

使えなさそうです。

※2017/10/16現在、残念ながら日本リージョン(東西)ではまだ利用

 できないようです。むむむ。

 

ということで米国東部2のリージョンを使い、D1v2 Standardで軽く

CentOSを作成してみました。

 

まずは可用性ゾーンを利用するために以下から申請します。

 

http://aka.ms/azenroll

f:id:akazure:20171016121917j:plain

自動的にAzureポータルへ遷移し、可用性ゾーンを有効とするサブスク

リプションをチェックし有効化を押します。

 

f:id:akazure:20171016122440j:plain

15分ほどすると無効の個所が有効となりますが、1時間ほど放置して

おきましょう。

※見た目有効になってますが、いきなり使おうとしても使えなかったので。

 

少し時間を置いたあと、新規作成から以下を選択しました。

リージョン:米国東部 2

VMサイズ:DS1v2 Standard

OS:CentOS7.3

 

仮想マシン作成時の「設定」を見ると、可用性ゾーンが1,2,3と選べる

ようになっていますね。

f:id:akazure:20171016122617j:plain

 

米国東部 2のリージョンには3つのデータセンターが存在している

というのがなんとなく想像できます。あと、可用性ゾーンを選択すると

可用性セットは選べなくなります。

 

とりあえず1を選んでみました。

 

Azure ポータルのダッシュボードで作成した仮想マシンを見てみます。f:id:akazure:20171016123221j:plain

 

可用性ゾーンと記載された項目が「1」になっているのがわかります。

折角なので、CloudShell(Azureポータル上で開くターミナル)で同じく

プレビューとなったPowerShellから設定情報を覗いてみましょ。

 

f:id:akazure:20171016123515j:plain

 

Bashと違って青い背景のあたりPowerShellっぽいですね、そそられ

ませんがw

 

以下のコマンドレットを叩くとゾーンが1になっていることがわかります。

 

 

Get-AzureRmPublicIpAddress -ResourceGroupName {Resource Group Name}

 

 

ちなみにbash(Azure CLi2.0)だと以下で確認できます。

 

 

az vm show -n {VM Name} --show-details --resource-group {Resource Group Name}

f:id:akazure:20171016123938j:plain

 

最後に、作成したResource GroupのARM templateをみてみます。

記載されているのはResourcesの中の3か所ですね。

 

Microsoft.Compute/disksの定義に1か所。(zonesのところ)

f:id:akazure:20171016124425j:plain

 

次はMicrosoft.Compute/virtualMachinesの定義。

f:id:akazure:20171016124519j:plain

 

最後にMicrosoft.Network/publicIPAddressesの定義。

f:id:akazure:20171016124553j:plain

 

可用性ゾーンをARM templateから設定することも簡単にできそうですね。

日本リージョンでの展開が楽しみですねー。日本で展開されたら

データセンターをどうやって1から2や3へ切り替えるのか、など

試したいところです。

 

あと、Azure LoadBalancer Standard SKUなるものも同じくプレビュー

となっていますが、このデータセンター間にまたがるバランシング機能

が拡充されています。Availability Zoneを意識したL4LBのバランシング

機能、といったところでしょうか。これも楽しみですね。

 

ということで今回はこの辺で。