【お試し】Azure Availability Zoneをいじる
ども。ちょっとLinuxネタから外れますが、Microsoft Igniteでも話題と
なった可用性ゾーン、Availability Zone(Public Preview)なるものを少し
見てみました。
はじめて触ろうとされる方の参考までにー。
以下参考となるサイトの一覧ですので、まずはどういうものか理解
しておきましょう。
まだプレビューですので、利用できるゾーンやVMサイズに制限が
あり、利用しているサブスクリプションに対して利用申請しないと
使えなさそうです。
※2017/10/16現在、残念ながら日本リージョン(東西)ではまだ利用
できないようです。むむむ。
ということで米国東部2のリージョンを使い、D1v2 Standardで軽く
CentOSを作成してみました。
まずは可用性ゾーンを利用するために以下から申請します。
自動的にAzureポータルへ遷移し、可用性ゾーンを有効とするサブスク
リプションをチェックし有効化を押します。
15分ほどすると無効の個所が有効となりますが、1時間ほど放置して
おきましょう。
※見た目有効になってますが、いきなり使おうとしても使えなかったので。
少し時間を置いたあと、新規作成から以下を選択しました。
リージョン:米国東部 2
VMサイズ:DS1v2 Standard
OS:CentOS7.3
仮想マシン作成時の「設定」を見ると、可用性ゾーンが1,2,3と選べる
ようになっていますね。
米国東部 2のリージョンには3つのデータセンターが存在している
というのがなんとなく想像できます。あと、可用性ゾーンを選択すると
可用性セットは選べなくなります。
とりあえず1を選んでみました。
Azure ポータルのダッシュボードで作成した仮想マシンを見てみます。
可用性ゾーンと記載された項目が「1」になっているのがわかります。
折角なので、CloudShell(Azureポータル上で開くターミナル)で同じく
プレビューとなったPowerShellから設定情報を覗いてみましょ。
Bashと違って青い背景のあたりPowerShellっぽいですね、そそられ
ませんがw
以下のコマンドレットを叩くとゾーンが1になっていることがわかります。
Get-AzureRmPublicIpAddress -ResourceGroupName {Resource Group Name}
ちなみにbash(Azure CLi2.0)だと以下で確認できます。
az vm show -n {VM Name} --show-details --resource-group {Resource Group Name}
最後に、作成したResource GroupのARM templateをみてみます。
記載されているのはResourcesの中の3か所ですね。
Microsoft.Compute/disksの定義に1か所。(zonesのところ)
次はMicrosoft.Compute/virtualMachinesの定義。
最後にMicrosoft.Network/publicIPAddressesの定義。
可用性ゾーンをARM templateから設定することも簡単にできそうですね。
日本リージョンでの展開が楽しみですねー。日本で展開されたら
データセンターをどうやって1から2や3へ切り替えるのか、など
試したいところです。
あと、Azure LoadBalancer Standard SKUなるものも同じくプレビュー
となっていますが、このデータセンター間にまたがるバランシング機能
が拡充されています。Availability Zoneを意識したL4LBのバランシング
機能、といったところでしょうか。これも楽しみですね。
ということで今回はこの辺で。