LinuxユーザーがイジるはじめてのAzure

LinuxユーザーがAzureを使いこなせるように応援するブログです

はじめてのMicrosoft Azure(ディスクアタッチ)

↓前回までの記事

はじめてのMicrosoft Azure(仮想マシン) - LinuxユーザーがイジるはじめてのAzure

 

とりあえず最初のゴールだったCentOS7.2の仮想マシンSSHログインすることができましたか。

 

既にAzureポータルで見ると「状態」が「実行中」になっていると思います。

ここでは作成した仮想マシンにディスクを追加しマウントする、というところまでやってみましょう。もちろんARM環境でディスクを追加します。

 

では、、っと進める前に、まずは稼働させたCentOSSSHログインしOS内のディスク設定状況がどうなっているのかを見てみましょう。

 

まずはディスクから。

f:id:akazure:20160405105939j:plain

 

「/dev/sda」と「/dev/sdb」それぞれのデバイスに対して1つずつパーティションが切られていることがわかります。また、とりわけ容量が多いデバイスとして、「/dev/sda1」と「/dev/sdb1」がありますね。どちらもsdから始まっていますのでSCSIタイプのHDDなのかな、というのが少し垣間見れます。また、/dev/sda1はルートパーティション「/」ですので、/usrや/etc等を扱うデフォルトのlocaldiskが約30GB程度割り当てられていることがわかります。一方、ひときわ目立つ/dev/sdb1はどうでしょうか。約70GBの容量が/mnt/resourceというマウントポイント名で割り当てられています。気になりますので中身を少し見てみましょう。

f:id:akazure:20160404175347j:plain

 

なにやらDATALOSS_WARNING_README.txt、という気になるファイルが存在しますね。中身を見ると「ここは一時的なデータの置き場なのでリカバリーできません、個人情報やアプリケーションデータなどは置かないようにね」っと記載されています。素直になれない方はここにファイルを置いてみて仮想マシンを再起動してみて確認してみてください。置いたはずのファイルがなくなりますので。

 

もう1つ気になる点としては「/etc/fstab」ですね。見てみましょう。

UUID=90f6a33e-364a-47f5-9d71-3c311dbfdd54 /                       xfs     defaults        0 0

 

このような1行が記載されています。先頭の部分(デバイス名で記載する部分)がUUID形式で記載されています。デバイスの接続順による影響を受けない書き方ですね。「sudo blkid」と打ってこのUUIDがどのデバイス名を指しているのかを確認できます。あとジャーナリングファイルシステムが「xfs」と記載されています。CentOSディストリビューションRedHatに類似していますが、RHEL5ext3、RHEL6はext4、RHEL7からxfsと来ています。今回用意したCentOSは7.2ですので、この流れと類似していますね。ちなみにRHELではxfsになってからサポートされる最大容量も500TBと増えてきています。

 

まとめると、LocalDiskで30GB程度あり/tmpとして扱えそうな領域に70GB程度ある、fstabにはルートパーティションのみ記載がされている、ということがわかりました。これからディスクを追加する操作は、localdiskの30GBでは足りないケースとして参考にしてください。

 

では上記のディスクレイアウトについては見えてきましたので、新たにAzureで空のディスクを用意し、このサーバーへアタッチ&マウントするところまでやってみましょう。

 

ではAzure ポータルから、「Virtual Machines」>該当のCentOS-VMを選択>「設定」と移り、以下の登録をしましょう。該当の仮想マシンは稼働中のままですので、ここではホットアタッチします。

 

f:id:akazure:20160405131206j:plain

 

「ディスク」の画面では「新しいディスクの接続」と「既存のディスクの接続」と2つあります。今回は空のディスクを追加するので「新しいディスクの接続」を選択します。

 

Tips

「既存のディスクの接続」は、Azureで用意したストレージアカウントにVHD形式のディスクを配置しておくことで、仮想マシンへ該当のディスクをアタッチすることができます。 オンプレミスで稼働しているディスクをAzureのストレージにVHDファイルとしてアップロードすればAzure仮想マシンで見れる、と覚えておくとよいでしょう。

 

「名前」は好きな名前をいれてください。画面はデフォルト名のままにしてあります。

「種類」はStandardです。前の記事でも触れましたが、今回用意したサーバーサイズではPremium Storage(SSD)は利用できません。

「サイズ」は今回用意する空ディスクの総容量です。GBではなくGiB(ギビバイト)の表記になっていますが、気になる方は2進数表記で指定しましょう。ここではデフォルト値のまま1TB分を用意します。また、注釈でもある通り、後からこの容量を増やすこともできます。その場合は仮想マシンを"停止"してから操作することになります。

「予測パフォーマンス」は、特に入力する部分はありません。500iopsを上限とし60MB/secのスループット上限となっていることがわかります。

「場所」は今回用意したストレージアカウントの中に仮想マシンVHDを入れていますので、同じストレージアカウントのURLを指定します。(デフォルトのまま)

「ホストキャッシュ」はアタッチしたディスクを読み取り専用(read only)で扱うか、読み書き両方(read write)で扱うかを選択します。ここでは読み書き両方で設定しましょう。

 

一通り設定が終わればOKボタンを押して待ちましょう。5分程度で終わりますので、終わったらもう一度CentOSのターミナルに戻り、「sudo fdisk -l」を実行してみてください。

f:id:akazure:20160405153002j:plain

 

1番下に「/dev/sdc」というデバイスが追加されていることがわかります。Azure Portalで指定した通り1TB分の領域がアタッチされています。

このままではただディスクがアタッチされているだけですので、OSから認識できるようにマウントをしましょう。

 

「sudo fdisk /dev/sdc」を打ってパーティション設定をするやり方は以下のサイトの「3.[SSH] ウィンドウで、新しいデバイスを作成する」を参考にしてください。

 

Attach a disk to a Linux VM | Microsoft Azure

 

※英語表記の場合は左上にある「BING翻訳」で日本語に指定しましょう。

 

以下、attachdiskというマウントポイント名でマウントした際の画面です。

f:id:akazure:20160405155258j:plain

 

 

いかがでしょうか。ちゃんとディスクが追加されましたか。DBファイルやトランザクションログなど、大切に保管したいデータであり、LocalDiskの30GBでは足らない場合はこの方法でディスクを追加することができます。最後に、/etc/fstabにマウント設定を書き込み、仮想マシンが再起動してもマウントされた状態になる設定を入れておきましょう。

 

冒頭でも打った「sudo blkid」をもう一度たたいてみると/dev/sdc1のUUIDが見れます。この情報を元に、/etc/fstabに以下の記載をいれて更新しておきます。

 

UUID=1042961f-e67e-44e9-976c-dc05c8874f2a       /attachdisk     ext4    defaults        1       2

※2行に分かれて見えますが、1行です。

 

Tips

4列目~6列目について補足します。 4列目にはマウントする際のオプションを指定することができます。ここではdefaultsにしています。defaultのオプションは「rw, suid, dev, exec, auto, nouser, async」がすべて有効の設定になります。あまりいじることはない部分ですが、例えばこの領域へのアクセスが集中し、IO性能が悪く一時的に性能問題を解決したい時などは、noatimeと指定することでinodeに対するアクセス時間の更新をさせない、というチューニングができたりします。もちろんこれはファイルやディレクトリのアクセスタイムをアプリケーションが利用していない、という前提でできる解決方法の1つです。次に5列目ですが、ここでは「1」と記載しています。ここはdumpの要否を入れます。0は不要、1は必要の意味になります。最後の6列目はfsckオプションです。「0」はfsckチェックしない。「1」はルートファイルシステムでチェックする「2」はチェックする、です。

 

 

最後に「chmod 777 /attachdisk」としておけば、誰でも読み書きできる状態になります。

以上がLinux仮想マシンにディスクを追加する方法です。今回の記事は以上となります。

はじめてのMicrosoft Azure(仮想マシン)

↓前回の記事

はじめてのMicrosoft Azure(ポータルログイン) - LinuxユーザーがイジるはじめてのAzure

 

はい、では前回の続きの記事を書きます。

 

前回はAzure Portalへのログインを中心に記載しました。ここでは一旦ゴールとして定めた仮想マシンのを作る、という範囲を記載します。

 

既に先走って仮想マシンを立てようとされた方は、非常に違和感を感じたと思います。

f:id:akazure:20160330142626j:plain

 

仮想マシン(クラシック)と、Virtual Machinesと2つ、似たようなものが並んでいます。まずここでどちらを操作すればよいかに迷われると思いますが、お薦めを先に言うとVirtual Machinesの方から仮想マシンを作成しましょう。

 

Tips.

Microsoft AzureがWindows Azureと呼ばれていた時代に利用されていた仮想マシンの環境が、仮想マシン(クラシック)と呼ばれている環境になります。従来型をASM(Azure Service Manager)と呼んでおり、新しい環境をARM(Azure Resource Manager)と呼んでいます。すぐにASM環境がなくなることはないと思いますが、今後新しい機能やサービスはARM環境下で準備されていくことが予想されますので、これから仮想マシンを立てる方はVirtual MachinesのARM環境で利用されることをお薦めします。」

 

では早速ARM環境で仮想マシンを作成しましょう。

Virtual Machinesをクリックすると右側に新たなボードが出てきます。最初は何も作っていないため、ボードの左上にある「追加+」のアイコンをクリックします。そうするとたくさんあるOSイメージのどれを作成するかを選ぶ画面に来ますので、検索フォームにCentOS-basedと入れてみましょう。

f:id:akazure:20160330143408j:plain

 

CentOSにもいくつかのバージョンが用意されているのがわかります。せっかくなので1番新しい7.2を選びましょう。CentOS-based 7.2の行をクリックします。

※勝手にLinuxサーバーにしましたが、私がLinux好きなのでそうしています。といいますか、Azureの記事でCentOSを中心に記載する記事が少ないなと思ったので、あえてそうしています。

f:id:akazure:20160330144406j:plain

 

 

1番下にデプロイモデルの選択とありますね。冒頭で説明した通り、デフォルトのままリソースマネージャーで「作成」ボタンをクリックしましょう。

 

f:id:akazure:20160330151015j:plain

 

 ここからの説明が大変そうですね。順を追って説明しましょう。

まず左側にある1,2,3,4は、すべて終わらせる必要がある項目、っと思ってください。終わらないと仮想マシンは作成できません。

 

では1から。

 

○名前

仮想マシンの名前、つまりノード名となります。

○ユーザー名

この仮想マシンへログインする際に作成されるCentOS内のuserとなります。ちなみにrootアカウントは作成できません。後で確認できますが、ここで作成したユーザーがroot権限でコマンドを実行したい時はsudoコマンドで打つことになります。

○認証の種類

Linuxユーザーの多くはSSHログインする際に公開キーでログインするのが普通ですので、あれか、、っと思われる方も多いと思いますが、なにやら入力を求められています・・。ご想像通りSSHのキーを自分で用意しなければいけない&X509形式で、という少しだるい作業がここで入ります。以下のドキュメントを参考に自作で証明書を作成しましょう。

 

windowsOSの環境下で「azureCentOSを作成しログインする」方法

https://azure.microsoft.com/ja-jp/documentation/articles/virtual-machines-linux-ssh-from-windows/

 

うまくSSHキーが作成できれば、公開キー(秘密キーではなく)のファイルをメモ帳で開き、中身の文字列をそのままコピペし、Azureポータルに戻って張り付けましょう。ちゃんと形式があっていれば、入力フィールドの右側側面にグリーンのチェックマークがつきます。

サブスクリプション

ここは触らなくてOKです。無償試用版のサブスクリプションになっていることを確認しましょう。

○リソースグループ

冒頭でAzure Resource Manager(ARM)に触れましたが、ここではそのリソースグループ名を入れます。このリソースグループという概念は、仮想マシンだけでなくネットワークリソースやストレージリソースなど、コンピューティングリソース以外のリソースも全てこのグループで管理する、というグループ名の概念になります。この概念をわかりやすく記載されている記事がありますので、こちらをご参考ください。

https://www.kzmx.net/azure/311/ 

※その1からその4までありますが、概念的な把握はその3まで読むとわかります。

○場所

ここではこれから作成する仮想マシンが配置されるリージョンを選択します。日本は東日本と西日本と2つのリージョンが現在提供されています。

 

一通り入力が終わったらOKをクリックして2のサーバーサイズ選択にうつります。

 f:id:akazure:20160330161921j:plain

 

最初に表示されるサイズ(スペック)はお勧めのスペックですので、右上にある「すべて表示」をクリックしましょう。既にCPUのコア数やメモリサイズなど選定に必要な情報はパネルに記載されています。各シリーズの説明は以下を参考にしてください。

https://azure.microsoft.com/ja-jp/pricing/details/virtual-machines/

あわせてSLAについても確認しておきましょう。

https://azure.microsoft.com/ja-jp/support/legal/sla/virtual-machines/v1_0/

今回は実験的に仮想マシンを作成しますので1台立てるだけですが、商用として利用する場合はちゃんと目を通しておきましょう。(同じ可用性セットにデプロイした 2 つ以上のインスタンスがある場合、というのがポイントですが、可用性セットの説明は後程します)

 

最後にもう1つ、ここで知っておくとよいポイントがあります。AシリーズやDシリーズなど、いくつかサーバースペックのモデルがありますが、各スペック事に追加できるNICの数やアタッチできるディスクの数に制限があります。事前にサーバー設計がされている場合は、以下のサイトにある「Microsoft Azure IaaS リファレンス アーキテクチャ ガイド」を参考にスペックを選びましょう。

https://www.microsoft.com/ja-jp/server-cloud/local/documents/default.aspx?pdid=Azure&svid=Microsoft_Azure&dtid=all_DT&tduid=(8878a99d99bd2428ba0dd11dbcdba596)(256380)(2459594)(TnL5HPStwNw-K.1Y7VdOskIU_c_eeCMKig)()

 

とりあえずここではA1 Standardを選びましょう。

 

2が終わりましたので、3にうつります。

f:id:akazure:20160330170045j:plain

 

ここではストレージアカウントとネットワークの設定を入れます。既にデフォルト値がいくつか設定されていますが、ちゃんと理解しながら適切な設定を入れていきます。

 

○ディスクの種類

StandardはHDD、Premium(SSD)はSSDです。これはサーバーのローカルディスクのディスクに何を利用するか、という意味ですね。残念ながら今回作成するA1 StandardのスペックではPremium(SSD)は選択できません。DS1 Standard等に変更すれば利用できます。デフォルト値のままStandardが水色の背景になっていることを確認して次にいきます。

○ストレージアカウント

これから作成される仮想マシンVHD形式でAzure Storageに自然と格納されます。このAzure Storageはストレージアカウントという単位で用意されるストレージ空間となります。今は特に気にする必要はありませんが、1ストレージアカウントは最大でも500TBまで、とクォータ制限があることだけ覚えておきましょう。ここではそのストレージアカウントの名前を任意な文字列で入れます。合わせて「種類」という項目で冗長化方式を選ぶことができますので、ここでは「L ローカル冗長」としておきます。「L ローカル冗長」とはLRSとも呼ばれ、同じデータセンター内にこのサーバーを3つ複製して持つ(VHDデータのトリプルミラー)、という意味になります。「G Geo冗長」はLRSに加えて異なるデータセンターにもさらに3つ複製する、つまり6つ持つGRSと呼ばれます。「R Read-Access Geo冗長」はデータの置き場としてはGRSと同じ6つですが、有事の際にアクセス経路が遮断されたとしても、異なるデータセンターへReadアクセスできる、といった事業継続性に向けた冗長化方式となります。以下、詳細に説明されていますので興味がある方は目を通してみてください。

https://azure.microsoft.com/ja-jp/documentation/articles/storage-redundancy/

 

○ネットワーク

Virtual Networkとあります。その名の通り仮想ネットワークとなります。vNETと略されて呼ばれることが多いです。Azureでは仮想マシンを作成する際に、自分の任意なネットワークセグメントを切ることができます。まずはそのVirtual Networkの名前を入れます。次にアドレス空間に以下のセグメントで切ってみましょう。

192.168.0.0/24

※192.168.0.0 - 192.168.0.255なので256個のアドレスを意味する範囲で指定していますが、実際は192.168.0.4からアドレスはふられますので、実際には252個のアドレスが利用できる設定内容となります。

次にサブネット名を入れます。任意な文字列でOKですが、わかりやすいようにここではsubnet1と入れておきましょう。そしてサブネットアドレス範囲には以下を入れます。

192.168.0.0/27

サブネットは1つだけ切るので、192.168.0.0 - 192.168.0.31までの計28個(192.168.0..4からなので)のアドレスを利用できることになります。もちろんVirtual Networkで指定したアドレスの範囲を超えた設定は入れられません。

次にパブリックIPアドレスの設定を入れます。インターネットからのアクセスが不要なサーバーであれば「なし」を選択します。ここではせっかくなので作りましょう。名前を入れ、「静的」を選びましょう。動的の場合は、例えば仮想マシンを再起動した際にパブリックIPアドレスが都度変わりますが、静的であれば変わることはありません。

次に、ネットワークセキュリティグループの設定を入れます。NetworkSecurityGroupですのでNSGと略されることが多いです。概念としてはAzureが提供するファイアウォール機能です。デフォルトでは22port(SSHログインポート)のみ受信許可の設定が入っていますので、そのままでもかまいません。

次は監視の診断です。ストレージアカウントを指定することでこれから用意するサーバーのリソースステータスを定期的に見てくれます。有効にしておきましょう。

最後に可用性セットです。ここはONにしておきましょう。障害ドメインと更新ドメインに対する数を選択できるようになっていますが、とりあえずここではデフォルトのまま設定しておきます。

障害ドメイン(Fault Domain:FD)はデータセンター内のラックをイメージして頂くと想像しやすいですが、これから作成するサーバーが同じラックに集約しないように複数選んでおく、という概念です。単一物理障害によるサービス影響を極力下げるためのもの、とお考えください。更新ドメインはAzureでメンテナンス(OS updateとか)がされた場合でもサービスの影響を低くするためのユニットです。こちらも複数選んでおくことがよいでしょう。

 

3まで登録が終われば最後の4は確認になります。

f:id:akazure:20160331131103j:plain

 

特に手戻りがなければこのまま仮想マシンの作成をしましょう。

画面右上にある鈴アイコン(通知)に、デプロイが開始されました、なるメッセージが出てきたと思います。基本的に処理を非同期で操作した場合はこの鈴アイコンのメッセージを見ておくとよいでしょう。(エラーの時もここでわかります)

 

いかがでしょうか。左側にあるリソースグループをクリックし、先ほど作成した仮想マシン一式が以下のように見えていますか。

f:id:akazure:20160331132921j:plain

 

概要>リソース の部分にあるアイコンにマウスポインタをあてると、それぞれがどのリソースで用意したものかがわかります。(ぱっと見わからないので、わかりやすい名前で入れておくことをお薦めします)

作成した仮想マシンがありますのでクリックしましょう。(上の図ではaktest001)

f:id:akazure:20160331154526j:plain

 

ここで割り当てられたパブリックIPアドレスが確認できます。

このIPアドレスをコピーし、ターミナルソフト(Teraterm)などでSSHログインしてみてください。SSHキーに秘密鍵を入れ、ユーザー名・パスワードは先ほど作成したものを入れてください。

 

以上で仮想マシンの作成ができたと思いますが、既にお気づきのように仮想マシンを作成する際には、ネットワークの設定やストレージの設定など多くの設定を入れる必要があります。ARMモデルでは、これら仮想マシンを取り巻く周りの環境を1つのグループとして管理できる、ということがわかったと思います。

 

次回は、せっかくLinuxサーバーが立ち上がったので、ディスクをアタッチしマウントする方法やAzure CLIと呼ばれるLinuxOSでAzureを操作するコマンドラインについて記載しますね。

 

*1

 

*1:本記事は2016/3に記載したものです。ご覧になられたタイミングによっては見え方や操作方法が異なる場合がございます。

はじめてのMicrosoft Azure(ポータルログイン)

 

こんにちは。

いや、はじめまして、かな。

Azureな人になりつつあるAKです。

今回のテーマは、LinuxユーザーがMicrosoft Azureを初めて触ってみようか、でもどこから何をすればよいかよくわからないな、という方々向けにスタートアップガイド的に記載します。

 

では早速、「クラウドを触る = 仮想マシンを立ててみる」という点をまずはゴールにしてやってみましょう。当然条件は、「お金かけずにいじりたい」です。これ大事。

 

○事前に準備しておくもの

・メールアドレス
・上記アドレスへMicrosoftから受信するメールが見れる媒体(メーラーでOK)
・クレジットカード

 

メールアドレスはなんでもよいです。いつもお使いのメールアドレスでは困る、という方はそのまま読み進めると新規でメールアドレスを取得する部分がありますので、そちらで対応しましょう。

メーラーは、ちゃんとメールの受信ができる環境があればなんでもOKです。
クレジットカードは誤解しそうなので補足します。今回は無料で利用できるサブスクリプション(申し込みライセンスのようなもの)を利用します。この無料試用版サブスクリプションの手続きには本人確認が必要なため、クレジットカード情報を入れる必要がでてきます。

え?無料じゃないの?と思われた方。もちろん無料です。ですが無料枠として1か月間という期間制限と、最大\20,500という範囲で無料となっています。もし1か月以内にこの金額を超えた場合、ちゃんと明示的に継続利用する操作をWEBから行わない限りクレジットカードから料金が引き落とされることはありません(オプトインが必須)。ご心配なく。 

○ステップ1

Microsoftアカウントを作成

 

Microsoft Azureを利用するには、Microsoftアカウントか組織アカウントのどちらかが必要になります。ここでは個人としてMicrosoft Azureを利用するステップを記載しますので、Microsoftアカウントの作成について記載します。

 

以下のURLをクリックしてMicrosoftアカウントのサインアップを行います。 

https://signup.live.com/signup?uaid=c010cd0e9192494591cb5538b0467141&lic=1

 

メールアドレスを入力する部分がありますので、事前準備で用意してあるメールアドレスを入れましょう。いやー、会社のメアドは入れたくないなぁ、広告メールとかいっぱい来ても困るなぁ、という方は、メールアドレス入力項目の下にあるリンクを押して、新規でメールアドレスを取りましょう。(@outlook.jpとか)

すべての入力が終えて以下の画面が出てきたらOKです.

 

f:id:akazure:20160329145348j:plain

 

 

これでマイクロソフトアカウントは準備できましたので、上記画面は閉じてOKです。 

○ステップ2

・無料試用版サブスクリプションの利用手続き
・Azureポータルへログイン!サブスクリプションの確認

 

Microsoftアカウントの準備ができましたので、早速無料試用版サブスクリプションの手続きを進めましょう。以下のURLから、「今すぐ試す>」をクリックしましょう。

https://azure.microsoft.com/ja-jp/pricing/free-trial/

 

先ほど用意したMicrosoftアカウントを入力します。パスワードの入力項目にマウスポインタをあてると自動的に「サインアップ Microsoft Azure」という画面に遷移します。クルクルとインジゲータが回った後、いくつかの入力項目が出てきますので入れましょう。 

ここでのポイントは2点です。
1点目は、「電話で確認」という項目です。本人確認ができるようにランダムな数字をMicrosoftが発行し、その数字を操作しているご本人が入力して初めてOKとなります。このMicrosoftが発行する数字を、「電話で聞く」か、「テキストメッセージで受け取る」か、どちらかを選択できます。

 

f:id:akazure:20160329145717j:plain

 

これを読んでくれている方はおそらく日本人だと思いますので、「テキストメッセージで受け取る」をお勧めします。ご想像通り、電話で受け取ると「電話で確認コードを受け取る」のボタンを押下した直後に入力した電話番号にロボット電話がかかってきて、英語でペラペラしゃべりはじめます。ドメスティックな人は大混乱になりますが、もしこれを選んだとしてもナンバーを読み上げる部分はゆっくりとしゃべってくれるので聞きながらメモをちゃんと取りましょう。
また、テキストメッセージというのは、NTT DocomoさんだとSMS(ショートメールサービス)で来ます。電話番号に直接テキストメッセージを送るので、キャリアによって受け取り方は異なると思いますが、電話番号への直接メッセージを拒否されている方はキャリアのサイトから設定を確認する必要があります。

ちなみに発行されたランダムな数字は、割とタイトな時間内に入力して確認する必要があります。といっても1回タイムアップになっても2回目も同じ手順でチャレンジすればOKです。

 

2つ目のポイントは「カードによる確認」という点です。クレジットカードを準備していますので、クレカ情報を入力します。事前準備の個所でも触れましたが、もう一度書きます。ちゃんと明示的に継続利用する操作をWEBから行わない限りクレジットカードから料金が引き落とされることはありません。

一通り入力が終わったら、下部にある「サインアップ」ボタンを押下します。初回のみ、画面遷移に少し時間がかかりますが、めでたくAzureポータルの画面が出てきましたか?

 

f:id:akazure:20160329150044j:plain

忘れないうちにこのAzureポータルをお気に入り/ブックマーク登録しておきましょう。取り急ぎちゃんと無料試用版サブスクリプションになっているか確認してみましょう。左側ペインの下部にある「サブスクリプション」をクリックします。

 

f:id:akazure:20160329150147j:plain 

ちゃんと無料試用版サブスクリプションになっていますね。クリックすると右側へニョキっと有効期限や利用状況のグラフなどが確認できます。

 

とりあえずこれで、Microsoft Azureをいじれるお膳立ては整いました!

ここでの記事は、これでおしまいとし、ゴールである仮想マシンの作成については別の記事で記載したいと思います。

 

↓次の記事

はじめてのMicrosoft Azure(仮想マシン) - LinuxユーザーがイジるはじめてのAzure

 

*1

*1:本記事は2016/3に記載したものです。ご覧になられたタイミングによっては見え方や操作方法が異なる場合がございます。